東京で暮らす女のとりとめのない日記

暮らしとカルチャー、ミクスチャー

4泊5日四国旅#8 坂の上の雲を巡る旅

最終日は伊予松山で

夜は道後温泉で一泊して、早朝から道後温泉周辺を散策です。

今回四国に旅に行こうと思ったきっかけの一つに、私も彼氏も司馬遼太郎の「坂の上の雲」が好きだと言う理由があり、以来道後温泉はずっと来てみたかった場所の一つでした。

道後温泉を散策

旅館から歩いてすぐ道後温泉駅があり、レトロな駅舎に胸が高鳴ります。

駅舎はスターバックスコーヒーと隣接していて、中でお茶することも可能だそう。

このあと電車にも乗るのですが、一旦駅は離れて周辺散策へ。

駅前のカラクリ時計。8時〜22時に1時間ごとにメロディが流れ、夏目漱石の小説「坊ちゃん」の登場人物がくるくると飛び出して来ます。

近くには若かりし頃の正岡子規銅像も。確か子規は日本における野球の翻訳を行った先駆者なんですよね。晩年の表情に深い翳が刻まれている写真が一般的ですが、この銅像の表情はまたそれとは違ったあどけなさがあり、こうした姿が残っているのは良いなと思いました。

また、子規は夏目漱石とも交友があったと言われており、カラクリ時計の近くに銅像があるのも二人の友情を示しているようで良かったです。

こちらは足湯。まだ8時前の散策だったためお湯のない写真ですが、8時以降はちゃんと誰でも利用できるので、もし散策で足がだるくなったらぜひ。

商店街ではちょうど梅佳代さんの「坊ちゃん」をテーマにした写真が掲げられていました。無邪気で腕白そうな少年たちに、ここが出身地である正岡子規や、日露戦争で活躍した秋山兄弟の姿を重ねます。

そして商店街を通り抜けると見えてくるのが

ご存知、道後温泉です。

早朝ということもあり、まだ人気がなく、一層荘厳な雰囲気を湛えていました。屋根の上にある白鷺のモチーフも可愛らしいですよね。道後温泉は傷ついた白鷺がその傷を癒すために湯治をしていた姿が始まりと言われています。

もちろん温泉にも入ってきました。少し熱め、そして深めの浴槽に肩まで浸かり、とても気持ちが良かったです。

中の写真はないので、興味のある方は公式サイトを参照ください。

dogo.jp

後ろからの光景。緑の屋根の部分は皇族専用の浴室として作られた「又新殿」と呼ばれる部分です。

また、写真は撮りませんでしたが鷺谷墓地にも行き、秋山好古のお墓まいりもして来ました。

近くに猫がいて、お供え物やお花も新しく、死後も愛されている様子が好古らしかったです。

続いて道後温泉を後にして大街道駅へ向かいます。

坊ちゃん列車でガタンゴトン

ホームで普通列車を待っていたのですが、どこからか汽笛の音が聞こえ、「これはもしや…」と思ったところやはり!伊予鉄坊ちゃん列車の登場です。 

せっかくだからこれで行こうと話をして乗車をすることに。

車内はほぼ木造で、当時の作りを再現してあります。

通常の電車より体に電車の振動が伝わりやすく、昔の方はこんな感じだったのかな、と追体験しているようで楽しかったです。

旅は道連れ世は情けで、心なしか車内の皆さんもリラックスしていて、お互いに写真を取り合ったり、談笑していました。

私も隣のおじいさんに、自分は昔新婚旅行で大阪から来たこと、今日は娘たちが連れて来てくれて30年ぶりに松山に来れて嬉しいという話などを聞かせてもらいました。

目的地に到着し、電車を下車して別れを告げます。

車掌さんたちも気さくでとても良かった。

お達者で!

 

我々は旅の目的地である秋山兄弟の生家と坂の上の雲ミュージアムを目指します。

続く