東京で暮らす女のとりとめのない日記

暮らしとカルチャー、ミクスチャー

去年のゴールデンウィーク何してた?

3度目の緊急事態宣言が出されましたが、皆さん正気を保てていますか?このゴールデンウィークは一年半ぶりに実家に帰ろうと思っていたのですが、今回泣く泣くキャンセルをすることに決めました。もう地元の桜を何年見ていないことか。さらに一年ぶりに会う予定だった大学時代の友人との約束もキャンセル。そろそろこの人に声をかけたいな、と思っていたこともすべて夢幻と消えました…さようなら…

とはいえ目下は正気を保ちながら生きていかないといけません。ひとまずこの鬱々とした状況を脱するべく、去年同じように緊急事態宣言が出されていた東京で、ゴールデンウィークを生きていくために何してたっけ?ということを振り返ってみようと思います。

1.山手線を徒歩で一周する

f:id:lesliens225:20210428005210j:plain

去年のゴールデンウィークにやったことで、一番記憶に残っているのがこの山手線周りを徒歩で一周するというもの。今思えばこのとき既に気が狂っていたような気もしますが…あの当時通っているジムは閉鎖、テレワークで通勤は無くなり、できる娯楽は家での運動と読書とNetflixとインターネットという状況。身体を動かす機会が減り、気が滅入っていた時期でした。
日々感染者数が増えていく恐怖と事態が好転していかない閉塞感。そうして感染症対策によって次々としてはいけないことが増えていく中で、唯一専門家が良いとしていたことが屋外での散歩。「もう無理、このゴールデンウィークは散歩がしたい」と夫にお願いし、マスクを着け、密集しない場所を避けつつ、ただただ山手線周りをひたすら歩くということをやったのでした。5日間かけてなんとか1周した時は謎の達成感があって、二人で称え合ったことを昨日のことのように覚えています。夫は体力お化けなので私が「もう無理だよ」と言っても「まだいけるでしょ」とスパルタをかけることがあり「無理なものは無理!」と言ってたまに喧嘩もしたのですが、それも込みでいい思い出です。
写真は大塚駅周辺で見かけた綺麗なバラ。大塚駅周辺は緑化活動の一環で駅の広い範囲にバラが植えられていて、この時期色とりどりのバラが咲いていて心が慰められました。

2.ガーデニングを始める

f:id:lesliens225:20210428005244j:plain

去年のこの時期はデパ地下やコスメカウンター、衣料品売り場は軒並みお店が閉鎖していたものの、ホームセンターは営業していたのでガーデニングの材料を買い込んでベランダで家庭菜園をして気を紛らわせていました。ハーブの種を買ってきて撒いたり、苗を植えてみたり。そうして成長したハーブを料理に使ってみたり。
すくすく成長する植物の姿をみていると、不思議と心が落ち着きました。育ててよかったのはローズマリーやバジル、ミントといった汎用性の高いハーブ。それとパクチーは意外と育てるのが簡単で、盛夏の時期には森のようにこんもりと育ち、花まで見せてくれました。去年のこの時期は悔しいかな、ほぼ雨が降らない行楽日和が続いていて、そのせいか植物の成長が良かったように思います。
どんなに気持ちが沈んでいても日光浴をするとある程度はマシになるようで、土いじりをしながらお日様の光を浴びてポカポカするのは精神的にも良かった気がしています。今年はハーブだけでなく、花を育ててみてもいいかもしれません。

3.新しいレシピでご飯を作ることに挑戦してみる

f:id:lesliens225:20210428005605j:plain

いい機会だし、作れる料理のレパートリーを増やすか…と思い、この時期はウー・ウェンさんのレシピ本を中心に色々と新しいレシピ作りに挑戦していました。何事もそうだけれど、まず何かを始める時はその道の信頼できそうな専門家の本を1冊読んで、書かれている意味を手を動かして理解する工程が何かを上達する上で必要なプロセスなのだなと思います。
なぜこの手順で調理するのか、順序を入れ替えてみてはどうなのか、これを他の材料で応用するとしたらどうなるか、他のレシピと並行して調理する時にどのように組み立てるか。そういった体験を知識として積み上げたいとき、あれこれネットのレシピを試すよりも料理研究家のレシピ本を1冊買ってまずはその通りに作ってみる方が、体系的にレシピの組み立て方と調理技術が身について手取り早い。特にウー・ウェンさんはレシピ本に食材のルーティンの回し方が書いてあったりするので、初心者に優しい本だと感じています。最近気になっているのは高山なおみとワタナベマキ。今年のゴールデンウィークはこのどちらかをやり込んでみようか思案中です。

4.家でテイクアウトを楽しむ

f:id:lesliens225:20210428005137j:plain

近所のお店がテイクアウトを始めていたので、応援の気持ちも込めて色々と試してみたゴールデンウィーク。いつもテレワークが終わってから街に出ても、お店が終わっていて何も買えないのがネックだったのでこの時期に開拓できて良かったです。この時に知った蕎麦屋と焼き鳥屋のテイクアウトは、今でも「何も作りたくない」という時に駆け込んで助けてもらっています。
ただ、お店が営業を始めた後に直接行ってお蕎麦をいただいた時に、当たり前かもしれないけれどあまりにも美味しくて「あぁ、お店が本当に届けたい美味しさはきっとこれなんだよなぁ」と思うとなんともやるせなくなりました。テイクアウトには店舗で提供する料理とは別の設備もナレッジも必要なのに、補助金は微々たる額でそこまで手を回すことができない現状。そんな中、みんな必死でできることを探して生き残ろうとしている。一年たった今でもお店の人がテイクアウトを続けている姿を見ると切なくなりますが、富豪ではないのでこうして地域のお店を自分のできる範囲で買い支えていこうと思います。

5.政治に意見を届ける

f:id:lesliens225:20210428022611j:plain

去年のゴールデンウィークは非正規雇用の労働者に対する手当の拡充、母子・父子家庭への経済的支援について内閣府へ意見を送っていました。この感染症対策によって働き口がなくなり、経済的に困窮する人々が確実にいる中で自分ができることは何なのか、自問自答し続けたゴールデンウィークでもありました。医療崩壊を防ぐことは第一ですが、その対策のための政策によっていまだに明日の食べ物に困る人がいるということ、そう行った人たちが今後命を落としたり、彼らの子供が学習機会を失う状況に陥る可能性があることを考えると、今できるサポートをしてやりすぎということは無いはずです。
また、それ以外にも課題は山積みになっている状況です。途方にくれることもありますが、日常の小さな喜びを愛でながら、自分の意見をしっかり届けるという暮らしは両立するものなので、コツコツ積み重ねていこうと思います。このゴールデンウィーク入管法の改悪に対する反対意見の提出をします。

www.moj.go.jp

終わりに

去年のゴールデンウィークにやったことを振り返ると、今習慣化していることもあってあの時の出来事が今の自分の暮らしを支えている側面もあるのだなと改めて実感した次第です。本当は政治のことは読みたく無いよって人もいると思うし、書かないでもいいかなと思ったんだけど、このブログは自分が将来見返すための意味合いも強いので敢えて残すことにしました。もしこれを読んでナーバスな気持ちになってしまった人がいたらごめんね。
まずは健康第一でこのゴールデンウィークを過ごせればいいなと思いつつ、みんなもあまり無理しないで過ごしてね!という気持ちです。こんな大変な時だけれど、本来楽しく生きることは人生そのものなのだから、自分の心が死なない範囲で楽しくいきていきましょう。そのための判断材料にこのブログが役立てば幸いです。