東京で暮らす女のとりとめのない日記

暮らしとカルチャー、ミクスチャー

美味しい暮らし #1月編

昨年は、この拙いブログにお付き合いくださりありがとうございました。

もともと自分が文章を書く練習として始めたものではありましたが、誰かが一緒に楽しんでくれたのなら幸いです。

最近は自炊にも慣れてきて自分の手で作った雑でうまいご飯も、少し手間をかけた端正な味も、作り慣れた好きな味も、同じくらい愛着が持てるようになってきました。

料理を続けていると、自炊は自分の思考をリセットする機会にもなり、また自分の手で自分を満足させられることに充足感を感じられることができる営みなのだなと思うことがあります。気持ちが揺れ動く日々の中で、こうした小さなガッツポーズができる時間はありがたく、そんな気持ちに日々支えられている昨今、しばらくは外食とお家のご飯をウロウロしつつ、その時の最適解を選んでいこうと思っているところです。

まずは今年も元気にご飯が食べれるようやっていきたい。仕事は去年同様きちんとやりつつも、生活ができなくなるまで自分を追い込まないのが今年の目標の1つです。

遅ればせながらどうぞ本年もよろしくお願いします。

鎌倉 コクリコ

毎年新年は鶴岡八幡宮へ初詣に行き、その帰りに小町通りのインビスというソーセージ屋さんでソーセージをつまみにビールを飲んで帰るのが通例なのですが、今年はうっかり車で来てしまったので趣向を変えてコクリコでクレープを食べて帰ることにしました。

夫が頼んだのはハムチーズで私のはレモンシュガー。

焼きたてのパリパリした生地としぼりたてのレモンのフレッシュさとお砂糖の甘さが相まって美味しい。夫と初めてのデートは鎌倉だったのですが、こうして様々な形で今でも一緒に足を運べることを嬉しく思います。彼はこれまでの彼の生活に私が加わっていることをどんな風に考えているのだろう、などと思いつつ。

引いたおみくじは末吉だったので、今年も謙虚に邁進していこうと思った次第です。

蒲田 アユールヴェーダカフェ・ディディアン

たまたまお昼時に蒲田に行く用事があったので以前友人から美味しいよと教えてもらったスリランカカレーのお店に。

カレーはビュッフェ形式で、好きなものを好きなだけ(ただしおかわりは不可)盛り付けができるスタイル。

この日はダルカレーに白菜のカレーとレンコンのカレーにケールのアチャール、別添えでチキンカレーなどなど。

さらに食後にはスリランカの紅茶とクレープまで。どれもとっても美味しくて南インドミールスとはまた違った良さがありました。惜しむらくはお米。できれば日本米以外で食べたかった!

聞くところによると、ここの元シェフが門前仲町スリランカカレーのお店を開いているらしいので、機会があれば絶対に立ち寄ろうと決意したのでした。

 

東銀座 五代目花山うどん

銀座のランチタイムを逃し、お昼難民になったので以前友人に教えてもらったここへ。

西日が差してやけにフォトジェニックなたぬき。ひもかわうどんは初めて食べたのですが、一反木綿のような平たい麺が面白く、もちもちしていて美味しかったです。

出汁は甘め、聞けば群馬発祥のうどんらしく。夫にも食べさせたくなってお土産に一袋買って帰りました。まだ茹でていないので近いうちに食べさせて感想を聞いてみなくては。

 

ほうとう不動

この日は吉田五十八の建築を見るついでに山梨と静岡の県境にあるほうとう屋さんでお昼を食べました。

ミニマルな建物やロゴ、デザイン性の高い家具など、なんとなくスノーピークに似たものを感じてしまう。

味はあっさり。野菜の出汁が沁みて美味しかったです。山梨はここと小作がほうとうの名店らしく、以前キャンプをした時に地元の人に「私は小作派なの」と言われたことを思い出したので、今度山梨に来るときは立ち寄って比べてみようと思ったのでした。

日本橋 mille

夫に誕生日にいきたいお店はある?と聞かれたものの、資格試験が終わった安堵感と疲労感でなぜか積極的に外食に行く気になれず、なんとなく落ち着いてご飯が食べられそうだなと、以前から気になっていたmilleに行くことに。

アミューズ4品。奥の玉ねぎのムースが特にお気に入り。

パテドカンパーニュ。付け合わせのマスタードがやたら美味しかったのだけど、どうやって作っているのか聞けばよかった。

炙った鰤となんとかのソース。私も夫もだいぶ酔っていたので覚えておらず…楽しかったからしかたないね…

三層のチョコレートケーキ。ブランデーがしっっかり効いているスポンジ部分になめらかなクリーム部分、ザクザクした食感のクランチ部分のどれも飽きない構成で終始ニコニコしていました。

お店の雰囲気も客層も落ち着いている雰囲気で、シェフ1人で回しているのをサーブされるまでのんびり待つスタイルなのがかえって良かったです。コースだと無意識にタイミングを意識して食べてしまっているところがあるので、気を使わずのんびりご飯が食べられて少しホッとしました。

かしこまったお店におめかしをして出かけるのも気分が良いけれど、夫と格好つけずに居酒屋やビストロでのんびり過ごすのも好きだし、その時々で美味しいものをマイペースに楽しんでいきたい。

そして来年も同じようにお互い健やかにそれぞれの誕生日を迎えられたら、こんなに仕合わせなことはないだろうと思ったのでした。