ドライブ旅行の話 長野編#3 旧三笠ホテルとエンボカのピザ

旧三笠ホテルで明治の面影に触れる

白糸の滝を後にして、次にどこに行こうか車内で話し合い、白糸の滝へ向かう道すがら発見した旧三笠ホテルに行くことに。この旧三笠ホテルは国の重要文化財で、明治時代には「軽井沢の鹿鳴館」と呼ばれていたそう。入り口の受付でチケットを購入し、一歩足を踏み入れると、風格を讃えたホテルが出迎えてくれます。

 現在旧三笠ホテルは、柵や木々に囲まれた場所にありますが、建設当時は果てしなく広がる草原の中に佇んでおり、ホテルからは駅舎がよく見えたそうです。給仕さん達は窓から汽車の到着を把握して、お客様を出迎えるための準備をするなどされていたそう。なんとも可愛らしいエピソードです。

用意されているスリッパに履き替え、右手に進むとロビーが見えてきます。

 

調度品は一部現代のものと差し替えてはあるそうですが、そのほとんどが明治時代から使われているものらしく、暖炉の煤でくすんだ風情やシャンデリアの鈍い光、窓から入る光に照らされた床の艶加減に胸が高鳴ります。

こちらはホテルの受付。なんだかグランドブダペストホテルのワンシーンのようです。ちなみに奥のキーボックスも、明治時代から使われているものだそう。

明治時代、多くの紳士淑女や文豪らが訪れた旧三笠ホテル。ずっとロビーにいると、当時の賑やかさが思い起こされるかのようです。

また、廊下の天井部分に細工された木の梁や、ランプシェードの優しい光がとても印象的でした。

この見学途中、中国人の若いお嬢さん達に写真を頼まれてカメラマン役を行ったのですが、皆さん元気で礼儀正しくて、こちらまで愉快な気持ちになりました。大学の冬休みで旅行に来たそうで、あれから無事に帰国しただろうかとこの思い出を振り返るたびに考えます。彼らの明るく元気に充ち満ちた姿を見て、明治の上り坂を駆け上がっていくような日本人達もこのように溌剌としていたのだろうか、などと思いを馳せました。

それから、客室には「軽井沢彫り」と呼ばれる細工が施された棚や机も展示されていて、こちらもとっても素敵でした。写真に残すのを忘れてしまったので、足を運んだ際はぜひ見て頂きたいです。

明治の文化遺産が悠久の時を超えて、こうして様々な人々を楽しませていることを知ったら、当時の人々はどんな風に思うだろうと、少し不思議な気持ちになりました。

エンボカのピザでランチタイム

旧三笠ホテルを満喫したところで、お腹が空いて来たので軽井沢でそのままランチをすることに。以前から気になっていたエンボカに連絡をしたところ、運良くお店に入れるということでお願いしました。

緑のモダンな玄関を開けるとボタニカルなテーブルアレンジが目に入り、テンションが上がります。

店内は明るく天井が高く、窓から光が差し込んで気持ちの良い空間です。また、カウンター越しには石釜があり、スタッフさんがピザを焼いている様子を見ることができます。

この日は夜にご飯の予定もあったので、店員さんにお伺いして連れとハーフアンドハーフでピザを一枚頼むことにしました。

写真を撮り忘れてしまったのですが、食前に頼んだ炭酸水が美味しかったです。次に行くときは忘れず銘柄を控えておかなくては…

この日頼んだのは松の実と蓮根のピザとキノコとチーズのピザ。どちらも味が濃くてとっても美味しかった!生地は香ばしく、モチモチっとした弾力のあるナポリピザでした。メニューに載っている他のアラカルトもどれも魅力的で、胃袋と時間が許せば長居したかったです。

www.enboca.jp

エンボカは京都・東京にもお店を構えているそうなので、何かの折にまたぜひ伺いたいなと思います。

 

続く

ドライブ旅行の話 長野編#2 白糸の滝

白糸の滝で清涼な自然の空気を感じる

目当てのジェラートを堪能して満足したところで、次の目的地の白糸の滝を目指して車を走らせます。白糸の滝はリビスコから車で30分くらい。軽井沢の別荘地を軽快に通り過ぎ、山道をぐるぐると登り降りしつつ向かいます。

白糸の滝がある有料道路「白糸ハイランドウェイ」の入り口で、係りのおじさんにお金を渡し、そのまま進むとすぐに白糸の滝の入り口が見えてきます。

無料の駐車場があるので、そこに車を停めて、歩いて白糸の滝へ。暖房の効いた車内から降りた途端、顔にひんやりとした冷気が当たり、それすら心地よく感じました。

滝に向かう遊歩道沿いには湯川が流れ、この光景だけでも充分気持ち良いです。

この川の流れ着く先は信濃川だという話を聞き、川がゆく旅路のロマンに思いを馳せます。

ちなみに冬場でも遊歩道はきちんと整備されていて、スニーカーで歩けるくらいでした。夜はプロジェクションマッピングもやっているそうです。(2018年時点)

まだ午前で冬の寒い時期ということもあり、観光客は数える程。川のせせらぎに遠くで鳥の鳴く声が聞こえ、ただただ心が凪いでいきます。

写真の木彫りのリスの奥に見えるのは、古くから軽井沢で使われる浅間石。

浅間石には①から積み②練り積み③貼り付けの3種類あり、順にそのまま積む方法と、コンクリートを裏から流し込んで接着する方法、そしてコンクリートの壁にそのまま貼り付ける方法を使って石積みを行うそうです。また、白糸の滝は練り積みで行われているとのことでした。浅間山という火山がある地域だからこそできることなんだなと、しみじみ人間の知恵と逞しさを感じます。

そうして歩いて5分も経たないうちに、白糸の滝が見えてきました。

あまりにも均一で綺麗なので、人口滝かなと思い後から調べて見たのですが、やはり湧き水を均一に落水させるため、人口的にほりこんで作られた滝のようでした。しかし、人の手が加えられているとはいえ、豊潤な湧き水がなければ実現し得ない光景です。

山間から差し込む太陽の光や、見る角度によって滝の表情が変わり、ずっと見ていても飽きません。

観光用に作られた木彫りのリスたちも可愛いです。

透明度の高い水のため、滝壺は底まで見通すことができました。

しばらく堪能したのちに駐車場に戻る道すがら、枯れ木の間から姿をのぞかせた太陽が綺麗だったので写真に納めました。

白糸の滝、次は新緑の美しい時期に足を運んでみたいです。

続く

 

ドライブ旅行の話 長野編#1 リビスコの絶品ジェラート

ドライブ旅行のススメ

少し前の話になりますが、12月の連休を使って長野、愛知、三重と車でドライブしてきました。ノリと勢いで決め、ざっくばらんな計画だけを立てて、半ば見切り発車状態で始まった旅行でしたが、思い返してもしみじみ楽しかった。

走行距離を考えると、飛行機や新幹線で現地に赴いてから、レンタカーを借りるのでもよかったのかもしれませんが、今回車で旅行をしたことで、パーソナルスペースが常に確保されて快適なところ、移動が公共機関の運行状況に左右されにくく焦らず観光に時間を割けるところなど、車で長距離旅行をするメリットを実感しました。ドライバーが二人いれば交代で運転できて楽だし、何より車で見知らぬ街を走行する楽しさは、ロードムービーさながらで良い想い出になりました。

1日目は長野県

東京を朝の8時に出発し、真っ青な空の下、車を走らせて目的地を目指します。この日は行く途中に高速道路から富士山が見えてとても気持ちがよかった。

当初の目的地は、ニホンザルが温泉でくつろぐ姿がみれるという地獄谷野猿公苑だったのですが、ナビの示す道が凍結によって通行禁止になったために断念。

jigokudani-yaenkoen.co.jp

私も彼も雪が比較的積もりにくい土地で生まれ育っていたので、雪国あるあるの洗礼を受けてテンションが上がりました。「ゆるキャン△でもこういうシーンがあった!」とはしゃいでいたのは我々だけだったんじゃないだろうか…

 

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※【コマ引用】『ゆるキャン△』(あfろ/まんがタイムKRコミックス)3巻より

気を取り直して、軽井沢方面の道は通じていたため、以前から気になっていたジェラート屋さんに目的地を設定し、雪道を走ります。

長野は山々に囲まれているだけあって、暖冬と言われていた12月中旬でも雪が積もっていました。枯れ木の間から差し込む太陽の光が雪に反射して綺麗だった。少しだけ窓を開けると、清涼な空気が車内に流れ込んできて、清々しい気持ちになりました。

そうして、そうこうしているうちに目的地のジェラート屋さんに到着しました。

目的地はここ、軽井沢にある「リビスコ」というジェラート屋さんです。

以前から気になっていたのですが、最近お店が移転してジェラートのモチーフがキュートな、モダンで清潔感のある可愛らしい空間になっていました。外にある看板も可愛らしくていちいち写真に撮ってしまう…

夏場は行列が絶えないそうですが、この日は気温マイナスということもあって、お客さんはポツポツ見えるくらい。この日はショーケースに4種類ジェラートがあったので、私は小布施牛乳とイチゴにしました。

店員さんによると、ジェラートは鮮度を保つために毎日作り、売れなかった分は廃棄するそう。そのためどうしても集客の少ない冬場は展開できる種類が限られてしまうそうです。

ジェラートひとつに対するこだわりは味にもしっかり感じられ、どれも美味しいの次元が違う…と感じました。例えばイチゴ味のジェラートはフレッシュさと甘さのバランスが絶妙で、延々と食べ続けていられるくらい美味しいのに、印象がはっきり残る。そして小布施牛乳のジェラートは、乳脂肪分のコクがしっかり感じられるのに、舌に残るようなもったり感はなく、甘さがふわっと舌に馴染んで爽やかな余韻がありました。本当にこれは感動した…

連れ合いの塩キャラメル味も一口もらったのですが、これはパンチの効いた美味しさがあって、フレーバーごとに全く異なる様相を見せてくるリビスコジェラートにすっかり虜になりました。

tabelog.com

ちなみに店内は暖房もしっかり効いているので、安心してジェラートを堪能することができます。私たちが伺ったときは、店員のお姉さんに「ここが一番暖房が聞いていますよ!」と教えていただいて、ぬくぬくしながら楽しむことができました。

 

帰りに通りかかったタバコ屋さんの看板が可愛かった。

満足してジェラート屋さんを後にし、次は白糸の滝へ向かいます。

続く

 

 

白檀の香りから思い出すこと

母方の祖母は私が8歳の時に亡くなった。死後、身内で形見分けを行い、小学生だった私は赤いビーズのついた白檀の扇子を譲り受けた。以来白檀の香りを嗅ぐと、遠い記憶の片隅にある、祖母との想い出が鮮やかに蘇ってくる。

幼い頃の私は祖母が作ってくれる料理が何より好きで、いつも夕飯時になると実家を抜け出し、祖母の家で夕餉をご馳走になっていた。特に南瓜の入ったクリームシチューが大好きで、私が来る日はよくそれが用意されていた。石油ストーブの上でそれが温められていた穏やかな光景は、いまでもよく覚えている。

祖母は祖父と結婚したあと、得意の洋裁や和裁の仕事は辞め、家で家族のための着物や服をよくしつらえていたという。幼い頃、祖母が作ってくれた青海波の生地のワンピースは特にお気に入りだった。今となっては祖母がどういう理由でその生地を選んだのかはわからないが、調べると「無限に広がる波のように、未来永劫に続く幸せへの願い」とあった。いつかこの世に別れを告げて彼岸を渡った時に真意を聞いてみたい。卒業式には祖母が残した振袖を着るつもりだ。

結婚生活は苦労も多く、特に祖父の母には辛い想いをさせられていたと母から聞いている。曾祖母は気位が高く、祖母をいびることが多かった。認知症になってからは暴力やボヤ騒ぎを起こすようになり、症状が酷くなってからは徘徊もするようになった。先日母の友人に会った時に、「私が中学生の時、あなたのお祖母さんが真っ青な顔で人を探していて。私と目が合うと『このことはあの子には黙っていて』って。きっとひいおばあさんを探していたのよね…」という話をされ、私の知らない祖母の姿が脳裏にべっとりと張り付いたようだった。私は祖母のことを何も知らないのだな、と改めて思わされたような気持ちだった。

私の前ではいつも祖母は優しかった。祖母の家の近くにはウサギを飼っている家があり、小さい頃はよくそこに二人で手を繋いで歩いて見に行った。可愛い手袋を買ってもらった日は、嬉しくて手袋の歌を歌って帰った。か弱い祖母の身体が骨になるのが耐えきれず、火葬場ではずっとその場から離れられなかった。

残された家族はそれぞれの道を歩み、当時のことは忘れたかのように生きている。家族の歴史の中で忘れられていく人たちを思う。祖母は結婚生活ではひたすら苦労し、長い闘病の末に亡くなった。祖母の一生は果たして仕合わせだったのだろうか。

白檀の香りを嗅ぐと、どうしてもそうした想い出と結びついてしまい上手く纏うことができない。以前とある香水売り場でたまたま白檀の香りを試してしまった時に、思わず祖母のことが脳裏をよぎり、しばらくその場で雷に打たれたように立ち尽くしてしまった。売り子さんから「オリエンタルな良い香りですよね」と言われ、そう思うにはこの香りに思い入れがありすぎるな、とひとりごちてその場を後にした。

固く閉じた引き出しから淡く香る白檀の香りだけで今は良い。人生における疑問の一つに答えが出た時に、初めてこの感傷的で、寂しく、不可解で哀悼が内包されたこの香りと向き合える日が来るだろう。

彼氏と付き合うまでに行ったお店3選

一昨年のちょうど今頃、彼氏と付き合うことになったことを思い出し、振り返り総集編的な記事を書こうと思いたったものの、思い出すのは二人で食べたあれが美味しかった、という話ばかりで、どれだけ食い意地が張っているのか…と自分で自分に呆れたり。

そんな時に生湯葉さんと言う方のブログを読んだのですが、これが本当に良かった。

yubalog.hatenablog.com

と同時に、こういう記事でもいいんだ!と思ったので、彼氏と付き合うことになるまでに行ったお店を、当時のことを思い出しながら書いてみようと思う。

 

蒲田 バル肉寿司

当時の私は就職活動の方向性に悩み、付き合っていた人には振られ、しかしその振られ方も歯切れの良いものではなく悶々としていた。それを見かねた友人が、彼女のサークルのOBが私が希望している業界で働いているということ、ちゃんとした社会人に色々話を聞いてもらったほうが良いということを提案してくれ、それならと言うことで3人の生活拠点の中間地点で飲むことになった。

いつも大学の友人と行くのはサイゼや鳥貴族だったので、初めて目にする豪華な馬肉5種盛りや肉寿司を見て、就職したら自分のお金で食べに来ようと思ったことを覚えている。生まれて初めてたてがみを食べて「馬肉ってそれぞれ味や食感が違って美味しいんだな…」というアホみたいな感想を持ったことも。

彼は初め冷たい印象があったのだが、のちに緊張していたことを知った。私はビールを飲み、馬肉やユッケをつまみながら、結婚しても子供ができてもずっと働き続けたいことや、一度就職しても大学院には進学したいこと、それと地続きのキャリアを築くためにはどの選択肢が良いかわからず迷っている、などと言うことを話したと思う。

今までのOB訪問では、何故か高圧的な態度で回答する人、超人にしかできないようなモデルを勧めてくる人、初めから真面目に取り合ってくれない人に当たっていたので、彼の回答も期待していなかったのだが、予想外にしっかりと話を聞いてくれて不意を突かれた気持ちだった。自分の理解できない分野については都度質問をしてくれるし、回答も的確かつ嫌味のないアドバイスで、気がついたら第一印象よりずっと印象が良くなっていった。

「これは一つの意見だけど、仕事って実力の8割くらいで回せるくらいがいいんじゃないかな。自分が納得してそれ以上働きたいと言うなら否定しないけど、追い詰めて無理して身体を壊したりしたら元も子もないから」

と彼に言われ、確かにそれはそう、と思いながら飲んだビールは美味しかった。後にそれは彼が以前激務をこなしていたからこその言葉だったことを知った。

相談の回答が誠実だったので「この人なら信頼できそうかも」と思い、当時付き合っていた彼氏に振られて2週間経つこと、振られた理由が「合わない」の一点張りで腑に落ちないこと、頑張ればやり直せないかと考えていること、付き合っている当時から他の女性にも目移りしがちな人だったこと、白黒つけられない性格に振り回されて疲れていたこと、それでも好きだったことを一気に伝えた。

彼はしばらく考えたのちに

「それはさ、もうやめたほうがいいと思う。向こうは全部いいとこ取りしたいのかもしれないけど、優先順位のない関係って辛いでしょう。永世中立国じゃなんだから」と言葉を選びながら、しかしはっきりと私に向かって言った。

なんだよ、正論じゃんと笑ったけど実際それはそうで、胸の内の気づかないふりをしてやり過ごそうとしていた部分に柔らかいナイフをさっくり突き立てられたような気持ちだった。思わず気が緩んで、

「なんかもう、気を抜くと知らぬ間に泣いてたりするんですよね。ちょっとやばいかなって」と言うと

「それはダメだよ。そうやって無理して関係が続いたとして、それで自分は幸せなの」とハッキリ言われてびっくりした。

初対面でこんなにきっぱりと意見をしてくる彼に驚いたのもそうだけど、何より私は幸せになりたいのに結局今まで自分の幸せをおざなりにしていたんだな、という事実にも驚いてしまって、それまで気がついていなかった自分が可笑しくて、悔しくて、この世のありとあらゆる感情を綯い交ぜにしたような気持ちだった。

なんだよもう、とにかく今日は美味しいものを食べて食べて食べまくってやると思って肉寿司を追加注文して、そのどれもがちゃんと美味しくて、またそれが腹立たしかった。

帰りがけ彼に「また遊んでくださいね!」と彼に言ったけど、多分もう会うことはないだろうなともぼんやり思い、その日は駅のホームで別れた。その夜は泣くこともなく、スッキリして眠ることができたし、なんなら翌日は元彼にきっちり別れを告げた。

バル肉寿司
〒144-0052 東京都大田区蒲田5-19-4
2,500円(平均)

r.gnavi.co.jp

 

 

神保町 海蔵

友人と彼氏と私の3人で待ち合わせをしていたのだが、友人は遅れるということで彼氏と二人でしばらく飲むことになった。先日はどうもという話から始まったものの、どちらも共通の友人がいないことで、なんとなく緊張感のあるやり取りになってしまい、落ち着かなかった。

もう少し楽に話せる話題を、と思い壁面のメニューを見ると「アジの骨せんべい 300円」という表記があったので

「私アジの骨せんべいめちゃくちゃ好きなんですよ!お酒のアテに最高じゃないですか」と言うと

「俺も好き!じゃあそれなら日本酒を頼もうか」と言う流れになり、それから変な緊張はほぐれて、二人でメニューを覗き込みながら食べたいものやそれに合わせるお酒の話をした。

ちょうどその日彼はハワイから帰国したばかりで、友人の結婚式に参列していたとのことだった。兼カメラマンとしてついて行ったらしく、撮った写真を見せてくれると言うので、友人が来るまで二人で雨後の月を飲み、アジの骨せんべいをつまみながら南国の写真を見せてもらった。どの写真もとても綺麗で、みんなイキイキとした表情でとても素敵だった。この人、こういう写真が撮れる人なんだと思った。

その後友人も合流し、程よく酔いも回ったところで、自分のグラスに水を注ごうをしたら大きく外れてしまい、しかし酔いのせいもあってか、それがやたらとスローモーションで綺麗に見えたので思わず手を止めずに眺めていたら、彼に

「何やってるの!?」と驚かれた。まぁそうですよねと思いつつ馬鹿正直に綺麗だったから…と答えるとそれまで見せたことの無い表情で笑われた。

なんだこの人意外と笑うとくしゃっとした表情になるんだなー、と思いながら見た横顔は酔っ払っていたせいか何だかぴかぴかして見えた。

海蔵
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-2-3 水野ビル1F
4,200円(平均)

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錦糸町 てんまい

クリスマスに特に予定もないですし、一緒に上野動物園でも行きましょうかという話になり、見終わった後にうまい日本酒が飲みたいねということで、友人がバイトをしている居酒屋に二人で行くことになった。

店内に入り席に着くやいなや、友人の手作りのメッセージカードに「メリークリスマス♡今日はゆっくりお過ごしください♡」という内容と、折り紙のサンタさんが置かれていて、予想外の出来事に二人とも照れに照れまくった。

魚を生簀から出してさばいてくれるというのでお願いして、お酒はメニューから順番に制覇することにした。

彼のことは良い人だなと思っていたし、一緒にいてとても楽な気持ちになれるところに助かっていたけれど、何と無く向こうはそういう雰囲気ではないし、きっと来年もいいお友達でいましょうと言って別れるんだろうなと思っていて、それも悪くはないよなと思いながら美味しい刺し盛りを食べつつ日本酒を飲んだ。今年は散々な1年だったけど、最後に良い人と知り合えてこうして美味しいものを食べれるなら上出来だ。彼が好きだという田酒を飲んだらすごく美味しくて、今度一人で取り寄せて飲んでもいいな、なんてことを思ったりしていた。

一度席を立って、お手洗いをすませてから席に戻ると、もうすでに会計は支払われていて「じゃあもう後は帰るだけか」と思ったら少しさみしかった。それを誤魔化すように明るく帰りますか!と言うと、彼氏がちょっと隣に座って欲しいというので、何だろうと訝しみながらも隣に座った。

「あの、もう、付き合いませんか」と言われて一瞬何のことかわからなかった。田酒を飲みすぎたせいで幻聴かと思ったけど隣の男の表情を見るとそうではないらしいし、一気に嬉しいやら恥ずかしいやら色々な感情がドッとやってきて、これ告白か!と気づいた。しかし好きになるには彼を良く思いすぎていたので

「いや、あの、私と付き合ったら、多分あなたは苦労すると思う」と断りの言葉を口にした。しかし、

「それでもいいです、全部ひっくるめて何とかします。付き合いましょう」と言われてしまい、ええいままよ、ここまで口説かれているんだからこの人なら大丈夫だと信じるしかないだろうと謎の直感が囁いたので、あぁもうじゃあよろしくお願いしますと告げた。

そのまま二人とも千鳥足で駅に向かい、じゃあ明日LINEする!と言われて彼氏に電車に押し込まれた。翌日本当にLINEが来て、うわーお付き合いしているんだなぁと思い嬉しくて布団の中でジタバタした。

地魚・和食居酒屋 てんまい 錦糸町
〒130-0022 東京都墨田区江東橋3-13-6 KINSIA 4F
3,500円(平均)

r.gnavi.co.jp

 

これが2年前の出来事。

今この時勇気を出して告白をしてくれた人は、婚約者になっている。

自分をもっと好きになるためのパーソナルカラー診断

はじめに

 

先日パーソナルカラー診断と骨格診断を受けて来ました!

結論から言うと私は1stブルベ夏、2ndイエベ秋の骨格ストレート。自己診断ではイエベ秋、骨格診断はウェーブだったため、まったく予想していなかった結果になりました。

しかし、本当にやってよかったです。

今回は、パーソナルカラー診断を受けようと思った理由とサロン選び、診断の流れ、受けた感想について書いていこうと思います。

  • はじめに
  • 受けようと思ったきっかけ
    • なぜイエベ秋だと思ったのか
    • イエベ秋コスメが似合わない
    • 彼氏のお勧めの方が合っている
  •  サロン選び
  • 診断の流れ 
    • いざパーソナルカラー診断!
    • 骨格診断も受けてみた
  • 診断を受けてみて

 

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4泊5日四国旅#8 坂の上の雲を巡る旅

最終日は伊予松山で

夜は道後温泉で一泊して、早朝から道後温泉周辺を散策です。

今回四国に旅に行こうと思ったきっかけの一つに、私も彼氏も司馬遼太郎の「坂の上の雲」が好きだと言う理由があり、以来道後温泉はずっと来てみたかった場所の一つでした。

道後温泉を散策

旅館から歩いてすぐ道後温泉駅があり、レトロな駅舎に胸が高鳴ります。

駅舎はスターバックスコーヒーと隣接していて、中でお茶することも可能だそう。

このあと電車にも乗るのですが、一旦駅は離れて周辺散策へ。

駅前のカラクリ時計。8時〜22時に1時間ごとにメロディが流れ、夏目漱石の小説「坊ちゃん」の登場人物がくるくると飛び出して来ます。

近くには若かりし頃の正岡子規銅像も。確か子規は日本における野球の翻訳を行った先駆者なんですよね。晩年の表情に深い翳が刻まれている写真が一般的ですが、この銅像の表情はまたそれとは違ったあどけなさがあり、こうした姿が残っているのは良いなと思いました。

また、子規は夏目漱石とも交友があったと言われており、カラクリ時計の近くに銅像があるのも二人の友情を示しているようで良かったです。

こちらは足湯。まだ8時前の散策だったためお湯のない写真ですが、8時以降はちゃんと誰でも利用できるので、もし散策で足がだるくなったらぜひ。

商店街ではちょうど梅佳代さんの「坊ちゃん」をテーマにした写真が掲げられていました。無邪気で腕白そうな少年たちに、ここが出身地である正岡子規や、日露戦争で活躍した秋山兄弟の姿を重ねます。

そして商店街を通り抜けると見えてくるのが

ご存知、道後温泉です。

早朝ということもあり、まだ人気がなく、一層荘厳な雰囲気を湛えていました。屋根の上にある白鷺のモチーフも可愛らしいですよね。道後温泉は傷ついた白鷺がその傷を癒すために湯治をしていた姿が始まりと言われています。

もちろん温泉にも入ってきました。少し熱め、そして深めの浴槽に肩まで浸かり、とても気持ちが良かったです。

中の写真はないので、興味のある方は公式サイトを参照ください。

dogo.jp

後ろからの光景。緑の屋根の部分は皇族専用の浴室として作られた「又新殿」と呼ばれる部分です。

また、写真は撮りませんでしたが鷺谷墓地にも行き、秋山好古のお墓まいりもして来ました。

近くに猫がいて、お供え物やお花も新しく、死後も愛されている様子が好古らしかったです。

続いて道後温泉を後にして大街道駅へ向かいます。

坊ちゃん列車でガタンゴトン

ホームで普通列車を待っていたのですが、どこからか汽笛の音が聞こえ、「これはもしや…」と思ったところやはり!伊予鉄坊ちゃん列車の登場です。 

せっかくだからこれで行こうと話をして乗車をすることに。

車内はほぼ木造で、当時の作りを再現してあります。

通常の電車より体に電車の振動が伝わりやすく、昔の方はこんな感じだったのかな、と追体験しているようで楽しかったです。

旅は道連れ世は情けで、心なしか車内の皆さんもリラックスしていて、お互いに写真を取り合ったり、談笑していました。

私も隣のおじいさんに、自分は昔新婚旅行で大阪から来たこと、今日は娘たちが連れて来てくれて30年ぶりに松山に来れて嬉しいという話などを聞かせてもらいました。

目的地に到着し、電車を下車して別れを告げます。

車掌さんたちも気さくでとても良かった。

お達者で!

 

我々は旅の目的地である秋山兄弟の生家と坂の上の雲ミュージアムを目指します。

続く