2022-01-01から1年間の記事一覧
春は出会いと別れの季節。わたしが上京してからずっとお世話になっていた美容師さんも、とうとう店舗から独立して店を構えることになった。一生に一度の独立だし、ここはひとつ景気良くお祝いしてあげたい。とはいえお菓子はいつも差し入れしているし、香り…
東京に出てきて良かったことの一つに、道端にぽつんと咲いている桜を愛でられることがある。電灯に照らされる桜というのは風情があっていい。まとまって群生し闇夜にぼうっと浮かんでいる桜もいいけれど、ぽつねんと咲くそれは誰か気づいてくれるのを待って…
はじめに ゴールデンカムイも残すところあと1話となった。今は気持ちが落ち着いてきて「ああ、終わるんだな。それを見届けられるんだな」という感慨の方が大きい...... そう思っていたのに、第313話を読んだらそんな凪いでいた気持ちもひっくり返ってしまっ…
いよいよ旅も大詰め。今日はシマエナガの写真を撮るため、朝早くホテルを出てセコマでおにぎりを買い、車の中で食べながら撮影地へと向かった。車を走らせて向かった先は千歳市にあるザ・バードウォッチングカフェ。 以前水道橋にあるバードウォッチング専門…
車を走らせること数十分。今日の宿泊先は札幌グランドホテル。1934年に北海道に初めて誕生した洋式ホテルだ。故秩父宮殿下がこの地を訪れた際に、札幌五輪の開催を見越して「札幌に本格的な様式ホテルをひとつ建てたら」と提案したことで、開業にまで至った…
帯広から山を越えて高速で約3時間半、向かう先はサッポロピリカコタン(札幌市アイヌ文化交流センター)だ。セコマで買ったおにぎりを食べ、車を走らせていく。札幌市内に差し掛かると積雪量が目に見えて増えていくのがわかった。札幌出身の友人によれば、札…
やっと帯広に着いたのは夕方6時半を過ぎた頃。今回宿泊する場所はHOTEL NUPKA(ヌプカ)のHanareと言う施設。前身のホテルみのやが2012年に廃業されたことをきっかけに、地元の出身者らが建物を引き取ってフルリノベーションを施し、新しい宿泊施設として立…
2日目の天気は晴れ。今日は事前に予約していた流氷ツアーへと向かう。ペンションでチェックアウトを済ませて出ようとすると、おかみさんに「よかったら牧場から届いた搾りたての牛乳があるから飲んでいってください」と呼び止められた。 せっかくなので、ペ…
ずっと冬の北海道に行ってみたかった。夏には行ったことがあるものの、冬の北海道には行ったことがない。冬の北海道に行きたい理由はいくつかあって、そのうちのひとつが流氷を見たいからだった。 感染症が流行ってから旅行に行けるタイミングが限られてしま…
仕事が終わったあと無性にお菓子作りがしたくなったので、家にある材料でシフォンケーキを作ることにした。レシピはなかしましほさんの「とてもくわしいシフォンケーキのレシピ」を参考に。 材料は以下の通り。 卵…4個薄力粉…70グラム砂糖…40グラム太白ごま…
久しぶりに友人たちと食事をすることになり、お店選びを買って出たものの、長らく食事会をしていなかったおかげですっかり勘が鈍ってしまった。食事に対する好みや経験、外食に求める優先順位が異なるメンバーに、これというお店がなかなか見つからない。困…
夫が今年の4月に1ヶ月間出張に行くことが決まったので、それなら私もその期間だけ京都に住んで、仕事はリモートでしようと思っていた。(しかし、夫の出張がなくなったので、その計画は白紙になった。)以前京都に行ってから、ここで暮らしてみたいという…
岩波ホールが閉館する報せを受けて、未だに気持ちの置きどころがわからずにいる。 上京して右も左もわからなかった頃、一番初めに居ついた土地が神保町だった。当時のバイト先が御茶ノ水にあったのだ。しばらくしてから、隣町の神保町が馴染みの場所になるの…
1月の晴れた日のこと。2年ぶりに友人と会えることになり、なるべく密にならないところで食事をしない?という流れから、じゃあ鎌倉で朝食を食べよう!という話になった。 当日は鎌倉駅で待ち合わせ。彼女に対する記憶が2年前のままだったので、その面影で…
もう2022年になってだいぶ経つけれど、年末年始じゃないと去年のことを振り返れないなんてルールはないもんね。ということで今年も2021年に読んだ漫画を振り返っていきます。ネタバレを含む感想もあるので、回避したい人にはおすすめしません。ところどころ…
忘れられない2月になりそうだ。何をしていてもウクライナのことが頭をよぎって胸がざわつく中で、久しぶりに行った喫茶店のテーブルに飾られていたガーベラがかわいかったとか、そういうことにばかり助けられ、そんな自分を不甲斐なく思う。 ・2022年2月のバ…
はじめに 福島といえば酪農カフェオレが有名だが、実は福島の人なら誰でも知っているもうひとつの乳製品がある。それが今回紹介する「会津のべこの乳」だ。 その美味しさに開眼したのはまだ子どもだった頃。毎年年始になると、会津の親戚が贈ってきてくれる…
今年の1月から始まった平家物語がめちゃくちゃ面白い。学生の頃に古典の授業で「祇園精舎の鐘の声…」を暗記したあの話が、こんなに味わい深い物語だったなんて。まだ2022年が始まったばかりだけど、今年一番面白いアニメだと思う。 あらすじ ざっくり感想 四…
最近ひとりで朝食を食べることにハマっている。感染リスクが少なくて、静かに美味しいご飯を食べられる場所を探した結果、早朝の人がいない時間帯のお店に行って、黙々と朝ごはんを食べるのがいい気晴らしになることに気がついた。 最近気に入っているお店の…
新年快楽。毎年1月は正月というイベントをこなすのに必死なためか、2月に入ってからのほうが年明けを実感する。中国にルーツのある同僚たちが次々と休み始め、社内に冬休みムードが漂うのもそう感じさせる一因かもしれない。今年度の仕事も見通しがついてき…
流石に朝から湯巡りをしすぎたせいで湯疲れしてしまったので、運転は夫にバトンタッチ。助手席でうとうとしていると、いつの間にか道の駅猪苗代についていた。 食べたのは喜多方ラーメン。以前この道の駅でお蕎麦を食べた時も思ったけれど、いちいち食事が美…
朝起きると時刻は6時。貸切内湯の「ひめさ湯り」の開放時間は6時45分まで。空いていますようにと祈りながら急いで内湯に向かう。入り口にたどり着いて、空いていることを示す札がかかっているのを確認し、ノックして誰も入っていないことを確かめる。札を入…
用事を済ませ、宿に着いたのは夕方をとっくに過ぎた頃。あわててチェックインへと急ぐ。 慌てすぎて旅館の正面写真を取り忘れ。翌朝出ていく時に撮影した。 エントランスに入ると正面に生花が飾られてあった。お花の存在に少し落ち着く。 向かって左手がフロ…
やっと実家に帰省する目処がついた冬の日。それでもまだ家に泊まることは躊躇われたので、宿をとって久しぶりの故郷を散策することにした。周囲の目というよりも、家族の体調があまり良くなく、万が一のことを考えて。 東京を朝の7時半に出て福島を目指す。…
はじめに やっと宇多田ヒカルのアルバム『BADモード』を聞くことができた。ビートとグルーヴ感が今までで一番気持ちいいアルバムで、気がつけば1日中こればかり聞いている。特に「気分じゃないの (Not In The Mood)」では静かに曲を牽引するドラムが心地よ…
今年ももうすぐ1週間が過ぎようとしていて、その時間の速さに驚きます。ぼやぼやしていたらあっという間に1年が経ってしまいそう。光陰矢の如しな日々ですが、目先の物事ばかりに追われず、今年も美味しいものとその空間を楽しむ余裕を持てますように。ひと…